【写真で紹介】学習障がい息子、4年生の記録

目次

早くも4年生

担任の先生は

娘が1年生の時に担任だった若い女性の先生でした。
娘の時にすごく細やかに面倒を見ていただいたのもあり、すごくホッとしたし、嬉しかった。

進級時にあったら便利かなとサポートブックを書いたは良いけれど、息子のことは先生たちの中でいろいろ周知されているだろうな‥と思い、渡す勇気が出ず結局渡せなかった。

確実な診断が下りていれば、接し方のポイントとしてサポートブックが役に立つこともあるかな…と思うけど、うちはとにかくグレーな感じなので、大げさかな…とも思ったし…

連絡帳には昨年同様、本年度の挨拶と息子の特性を軽く書き、新年度は極普通にスタート。

もうひとつの放課後等デイサービス

いつも通っている放課後等デイサービスは会社的にはひとつなのだけど、その中で2つにわかれています。
A・Bとすると、現在むすこが通っているのはA。
Aは主に身体を動かしたり、ソーシャルスキルを学ぶ場。
Bはソーシャルスキルを学びつつも自主性を育む場で、本人の成長に合わせてA→Bへと移行するとのこと。

「少しずつBにも行ってみましょう」と3年生の終わり頃からそんな話があった。
Bはマイクラができる時間があると知ったむすこ。

早くそこに行きたい!

目を輝かせていました。

Bの先生がたまにAに来るときには、

俺いつ行けるのー?!

と毎回聞いていた模様。笑
それほど行きたかったBに、夏休み明けから週1で通えることになりました。

初めてのBからの帰宅後、生き生きとした本人を見て、とても楽しかった事が伝わってきました。
私も嬉しかったし、デイの先生にも本当に感謝してるし、助けられてる。

安定した毎日

3年生から本格的に通っている通級教室も昨年度と同様、週2回、国語・算数は変わらず。

デイも週3回利用のうち、週1回はBに行くようになって中学生や高校生の子たちが居たりで少し緊張感はあったかもしれないけど、先生たちは変わらずだし、デイの母体自体は同じ所なので、安心感の中生活できていたかなと思います。

むすこはBに通えるようになったことが誇らしげで、良い刺激となりました。

親よりも友達

○曜日、○○行く??

行かなーい。○○と遊ぶ約束したから!!

休日は家族で出かけることが多かったけど、お友達と遊びたい!!と言うことが多くなり、一緒に出かけることが徐々に減ってきました。

育児書にもよくそう書いてありますよね笑

実際そうなると、帰宅時間をむすこに合わせなきゃ行けなかったり(鍵を渡すのは絶対的不安)、お昼問題(相手方の家に行くとなると午前からは遊ばせられない)とかもあったりでなかなか上手くいかないこともありました。

だからむすこがお友達と遊ぶときは、むすこに合わせて私たちも動かなくてはならなくなり、行動範囲的には狭まった気がします。
お昼問題があるので、午前から遠出はできないとかね。そもそも遠出ができない。

まぁ仕方がない。

担任の先生の変更

冬休み明け、担任の先生が変更になったと突然お知らせがきた。
本当にビックリで、むすこも動揺したと思う。
私も経験したことがないことだったので、ネットで検索しちゃいました…
すごく残念ではあるけれど、こちらは切り替えないといけない。
だけど、子どもにどのような対応をしたら良いかなんてわからない。

対応として、

  • あまり気に留めず、変更になったんだね。くらいにしとく。
  • 新しい担任に対しての不安や悪口は言わない。(前担任もですけど)

でしたかね。

新しい担任の先生も不安な中、子どもたちのことを考えながら一生懸命やってくれているはずだから。
どうなることやら…と私の心がザワついた時もありましたが、表には特に出さず。
そんなに心配しなくても子どもたちはやっていけました。
親が不安がると良くないですよね…!

夜尿症


退院後、今度は神経系に異常が無いかの検査をするとのことでMRIを撮ることに。
来年は宿泊学習も行事に入ってくるので、なるべく早く次に進めたい思いでした。

なのに…!私が検査前の禁止事項を忘れてしまって検査できなかったり(7月の夏休み)、検査当日に本人の体調が悪くて検査できなかったり(12月の冬休み)で2回キャンセルとなってしまって。

今年度のラストチャンス、予約を取れる日がちょうど春休み中だったので「よし!」と思って予約したが、その日はなんと修了式。

さすがに締めくくりの日に休ませるのはちょっと…と言う思いと、次に進めたい思いが葛藤する中、泣く泣くキャンセルすることに…
次回予約が取れたのはなんと始業式…
でも始業式は午前のみで、検査は午後から取れたので、なんとか行けそうです。
むすこが学校で水とか飲まないように言い聞かせなきゃです。

何も進展せずに1年が過ぎてしまった。

何やってんだ私ー

勉強に関して

一方で、段々と成績が下がってきたのが気になっていました。

習い事の変更


むすこは休日の習い事として幼児教室の「EQWEL」に通っていたけれど、「EQWEL」は主に先取り学習、処理スピードを育む印象。

内容的には先の学年の様々な事を学習できるし良かったのだけど、今のむすこに必要なのは先取りではなく、苦手をなくすことの方が大事かも…と思い始め、辞めるタイミングを探っていた。

むすこはEQWELで出された宿題もやらないし、発表会にも出ない、暗唱もやらない。

せっかくの学びの場を充分に活用できていない点も引っかかっていた。

宿題をやらないならEQWELは辞めると忠告しても一切変化がなかったのと、塾の体験に行って楽しかったとなっていた時期に、塾で苦手にクローズアップしていく旨を話した上で辞める申し出をし、年長から約5年通ったEQWELを遂に辞めた。

入塾するかどうするか

入る予定だった塾についていろいろなことを考える。

  • 成績が上がらなかったらお金の無駄になる
  • そこの塾はiPadで進めていくから、やはり人に見てもらった方がいいのでは
  • 自由すぎる雰囲気が気がかり
  • 小、中学生が混在していて気が散りやすく、中学生が多い
  • むすこの性格上、マンツーマンの方が合ってそう

支払う金額は安くはないので、慎重にもなる…

むすこには「塾に入るからEQWEL辞めたんじゃないの?」と言われてしまった。
確かにそうだよね…好きだったEQWELを辞めさせてまでしたのに、ごめん。

でもやっぱり、検討していた塾はむすこには合っていないと思ってしまった。
やってみないとわからないことなんだけどね…

他の選択肢

他にもいろいろ見てみてからの方が後悔しないと思ってたときに、ちょうどむすこがスーパーで家庭教師の冊子を持帰ってきてた。

興味があるんだ…!!と嬉しくもなったし、家庭教師だったらマンツーマンでむすこにもピッタリかも。と思い始め、一度一括資料請求してみた。それと個別指導塾。

1週間で5社の体験はむすこもキツかったと思うけど、しっかり受けてくれた。

結果、どこも良くて結局決められない。超優柔不断。

体験を受ける中で1ヶ所印象的な会社があった。
大体の会社はわからない問題の解き方を丁寧にステップ踏んで教えるけど、そこはとにかく自分で考えさせる。ヒントは出すけど。
これからの受験勉強に必要になってくる考え方を教えてくれる。

そこの先生に問題を出されたむすこ。
A4一枚の用紙に書くスペースがいっぱいあったけど、頭の中で処理して答えを出した。

それを見た先生が年間400人は見ているけど、この問題を解けたのは君が3人目だと。
むすこのことを大いに褒めてくれた。

「才能がある」
「むすこさんなら5ヶ月あれば充分」
「勝手に一人でやっていくタイプ」

漢字に関しては全然ダメなんですと言うと、悲観的にならず「興味だないだけ」、
「周りの身近な人がどれだけ興味に繫がる種をまいたかで変わる」と。

たしかにむすこは理科・社会に関しては点数が良い。
それに対して国語というか漢字は、字が汚いだの読めないだの、書き順はこうだとか口うるさいことしか言ってなかったから。

そりゃ、避けるようになるし、興味がわくはずもない。


そして私はむすこに対して、マイナスな面ばかり見ていたけど、そうじゃないんだと気付かされました。

塾の先生からも、
「単にケアレスミスをしているのではなく、頭の回転が良すぎるあまりのという感じ」、
「勉強に行き詰まっている感じではないですね」と言われたり。

それを踏まえて子どもたちが聞いている中で夫と何度も話し合って、

  • 体験授業をしてくれた人が先生になるわけではないから、結局先生次第で会社はあまり関係ない
  • 勉強は本人のやる気に左右される
  • 親が強制してやらせても効果的にはどうなのか
  • 塾の方から、勉強に行き詰まっているわけではないとの話があったこと
  • 才能があると言われたこと←
  • 話し合いの最中に、スポットで利用できる家庭教師のサービスを見つけたこと

たくさん考えた結果、ここまで心配しなくても良いんじゃないか?と思え、結局「何もやらない」という選択をしました。

むすこにも確認とったけど、本当はどう思っているのだろう。
その時は話し合いに集中しすぎて、息子との約束が頭から抜けていた。

とにかく当初の約束とは違った結果になってしまってごめんねと、伝えなきゃ。

春季講習だけ受けてみる…?

またもや優柔不断発揮。
当初入塾する予定だった塾の春季講習が無料とのことで、そこだけ行かせてもよいかなぁ…と思い始めた。
でも春季講習受けたら、入塾することになりそう。

むすこを振り回しすぎだよね…
本人に聞いてみて、かな。

私の気持ちの変化

1年生の終わり頃から3年生まで、答えが出ずに暗闇の中を手探りで彷徨っていたような感覚で毎日必死で。頭がおかしくなりそうなくらいに悩んできた。
なんで?なんで?なんで?何でこんなにできないの?の繰り返し。

しっかり診断が下りていない(と私は思っている)から、しっかりやればできるのでは?何でできないの?という気持ちがずっと根底にあったからだと思うけど。

でも4年生後半になってもやっぱり書字が苦手で習った漢字も使わないむすこを目の当たりにして、ようやく私も本人の特性を理解し始めたのかなと。
以前よりも受け入れることができるようになった気がします
お陰で気持ち的にはだいぶ軽くなりました。

カタカナを未だに「『ワ』ってどう書くんだっけ」とか言っているし、ローマ字なんて未だにまともに書けないけど、少しずつ少しずつ覚えてきているし、それがむすこなのだ。

私もそれを見て「書けるんだねーすごいね」と言えるようになった。

最新のむすこの字
漢字はボロボロ


できないことに執着して責めたこともたくさんあったけど、今はそれをスルーして、できていることを褒める余裕が生まれている。

毎日、学校に行けているだけでもすごいんだよ。
毎日忙しいのに本当に良く頑張ってる。
そういう気持ちが今は常にある。

むすこの質問

食事中に突然、息子が言った。

通級って勉強ができない人が行くところなの…?

(驚きとっさに)そうじゃないよ。なんでそう思ったの…?

同じクラスの子に、「国語ができない人が行くところ」って言われたから

○○は国語できなくないじゃん。だから違うよ。

いろいろな理由で行くことがあるけど、○○は授業に集中しづらかったり、文字を書くのが大変だからだよ。

最近は文字書くの大変じゃないよ、文字書くの楽しいよ!

突然の質問で上手く答えられなかった…。
そんな風に言われたむすこを考えると悲しくなった。

むすこは勉強ができないわけじゃない。
実際に国語の点数が良かったりもある。

ただ特性があって、自分の力を十分に発揮できていないからそう思われてしまう。
これを書いていて心が苦しい。

通級があまり知られていない、児童にしっかり説明されていないことも原因の一つとしてあるだろうから、担任に相談と、通級の先生にもこの話をしたいな。

4年生を振り返って

良い距離感

そんな感じで終わろうとしている4年生。
私の気持ちの変化があったことが大きく、特に後半からむすことは良い距離感だったと思います。
気持ち的にもたくさん成長した4年生。
もうむすこの4年生は二度と来ないと思うと、とても尊く感じられます。

診断するのも大事だけれど、それよりも、
その子自体を受け入れることが何より大切だと気付けた年でした。

今ならあの時の医師の言っていることが理解できます。

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