お子さんに、こんな症状はありませんか?
- 字が読めない。読めはするけど綺麗とは言えない。
- 書くことをあまり好まない。
- 文字を思い出すまでに時間がかかる。
- カタカナ・漢字がなかなか覚えられない。
- 「ゃ・ゅ・ょ」の使い方がなかなか覚えられない。
- 「っ」を忘れたり、「ッ」がおかしな場所に入っている。
- 音読がぎこちない。
学習障害とは
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00808.html
私の息子の場合、ワーキングメモリが弱く文字の読み書きが苦手なことから、「聞く」「読む」「書く」に困難さを抱えていて、検査の結果、大体2学年の遅れがあります。
逆に「計算する」「推論する」は得意で、学年相当より少し上にいます。
頭ではわかっているのに表現しづらい状態で、もどかしさを感じているのでは…。
学習障害の原因
学習障害(LD)の原因は分かっていません。目や耳、皮膚などさまざまな感覚器官を通して入る情報を受容し、整理し、関係づけ、表すという脳機能になんらかの機能障害があると考えられています。
学習障害は生まれ育った家庭や環境、つまり、家庭でのしつけや育て方が原因ではありません。学習障害のある子どもの特性や支援は一人ひとり異なります。環境を整え、学習方法を工夫することで困難を軽減することができます。
https://life.litalico.jp/hattatsu/ld/
学習障害の診断方法
学習障害(LD)は小学校に入学して、本格的に学習をするようになってから判明することが多いといわれています。保育園や幼稚園のころは、文字を書いていても鏡文字になることも珍しくなく、計算や漢字も習うこともあまりないため、学習障害の傾向があっても気づく機会が少ないためです。
小学校に通うようになってから「似た文字をいつも間違えてしまう」「数は数えられても計算になるとできなくなる」などの特定の学習だけが苦手という場合は、発達障害の診断ができる病院を受診してみるといいでしょう。
発達障害の診断は予約や紹介状が必要なことがありますので、どの医療機関を受診していいか迷う場合は、かかりつけの小児科、発達障害者支援センター、自治体の障害福祉窓口などに相談してみましょう。
診断の流れは医療機関ごとに異なっていますが、多くはまず問診でどんな学習が苦手なのか、それまでの成育歴や既往症などが聞かれます。
その後、知能検査や発達検査といった心理検査がおこなわれます。場合によっては脳波の検査などで、脳の疾患について確認することもあります。検査は一日で終わるわけではなく、数日に渡って行われていきます。そして、すべての検査が終わってから問診や各種検査の結果をもとに診断が下されます。
医療機関で診断を受ける場合は、『DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版』に基づいて「限局性学習症/限局性学習障害」という診断名がつくことが多くなっています。
https://life.litalico.jp/hattatsu/ld/