「学習障害の範囲に入る」
医師からそう言われた息子が、
未就学児時代~小学校1年生までを
どんな風に過ごしてきたかを書いています。
未就学時代
他の子より落ち着きのない子ではあったけど、それ以外は至って普通な感じの子でした。
「男の子はそういうもの」と周りに言われたりして、「男の子ってそういうもんなの???」と疑問に思いながら子育てしていました。
まぁ確かに月齢的にもちょこまかする時だし、
成長するにつれて落ち着いてくるのかなぁ…。
興味あればすぐそっちの方へ駆け寄るむすこを追いかける日々。
そんな息子に、早く成長して欲しいと年がら年中思っていた気がします。
1歳下に娘も居たので、一瞬目を離しただけでもうそこに息子が居ない。
よく迷子にもなっていたし、息子には何度もヒヤヒヤ、ハラハラしました。
息子はというと、私がそばに居なくても不安を感じたりしない子でした。
私自身男の子育児は初めて、それにネットワークが広いわけでもなかったので、他とあまり比べる機会もなく。なにより「発達障害」というワードが自分の中になかったあの頃。
今思い返せば、もうこの頃から症状的には表れていたのだと思います。
小学校入学
春~夏休み
こども園時代の自由でゆっくりと時間が流れる毎日からいきなり時間通りの生活、さらには勉強が始まって、息子はかなりストレスを感じたと思います。その証拠に親子にトラブルが増えました。
もう本当にしょうもないトラブルばかりだった記憶ですが、とにかく「頑固さ」が目立っていたように思います。私も頑固なのでお互いに譲れないという悪循環…。
私がもう少し落ち着いて話しを受け入れてあげれば良かったのですが、その時は私にも余裕がなかったです。
「初めて」小学校に上がる子どもだし「しっかりやろう、やらせなきゃ。」という思いも強かったと思います。
毎日出される宿題にも一苦労。全ての宿題をやり終えるまでに平気で2時間かかっていた時もありました。スムーズに宿題ができないんです。取りかかる前に息子はもう疲れていて、いつまでもうだうだしている。
やっと取りかかったと思うと手遊びを始めたり、他のものに興味が行く。書き始めたと思ったら、字が汚い、書き順もハチャメチャ。注意するとやる気を失い取りかかれなくなる。漢字練習帳1行書くのに20分かかったこともあります。
入学して少しした頃から文字の「クセ」も気になり始めました。ひらがなでは「か」「せ」「や」「な」、数字だと「4」「8」「9」が特徴的で、全体的なバランスや書き順を何度指摘しても直らない。先生にも赤で直されることも多かったのですが、それでも直らなかった…。
気になる「8」
音読に関しても一文字一文字ゆっくりと読むので、すごく時間がかかっていました。その他にも変なところで区切ったり、文末の文章を勝手に変えて読んだり。行を飛ばしたり…。
それでも、その物語を何度も読んでいるうちにスラスラと読めるようにはなっていったんです。ほぼ暗記しているような感じでしたけどね。
初めて読む物語は上手に読めなくても、回数を重ねていけば読めるようになっている―。
そういうこともあって、「まだ最初だし、次第に良くなっていくだろう…」とこの時は思っていました。
\音読お助けアイテム&トレーニング/
夏休み明け~秋
夏休みが明け学校が始まり、学校の生活リズムにも慣れてきた頃です。学校ではカタカナや漢字を習うようになりましたが、なかなか覚えられない様子でした。習った漢字でも使わなかったり。ひらがな、カタカナも思い出すのに時間がかかっていて、すぐに書けない文字がある。いろいろな文字の書き順もおかしくて。
あとは、拗音(ゃ・ゅ・ょ)がうまく使えなかったり。小さい音の宿題で苦戦してましたね…。
ママー、きゅうりの「きゅ」ってどう書くの?
きゅは、「き・ゆ」だよ。
「きゅ」の部分を分解して考えてみて
き、ゆ…???
この他に促音(っ)や、長音(ー)の入る位置をよく間違えていたり、濁音(゛)、半濁音(゜)の付け忘れなんかも多くありました。
音読に関しても、初めて読む物語は相変わらず辿々しく。入学当初からあまり変わっていない…。
むすこに違和感
あるとき、息子の友達がうちで宿題をやったんです。その時のお友達の音読を聞いて驚きました。
こんなにスラスラ読めるの…?!
当時の息子の音読スピードとは、明らかに違いました。
ひらがなやカタカナ、漢字は普通に学校生活送っていれば覚えられるようなことだと思っていた私は、次第に息子の読み書きに関して疑問を感じるようになりました。
むすこ、なんかおかしい…
学習障害の存在を知る
読み書きがあまりに苦手そうだったので、日頃から私もスマホで検索掛けていたんでしょうね。この時期に学習障害という障害があることを知りました。
学習障害の中でさらに細分化されていて、息子は書字読字障害(ディスレクシア)なのかもしれない…と思ったのもこの頃です。
冬
スクールカウンセラーに相談
学校から「スクールカウンセラーに相談してみませんか」というおたよりが定期的に配られていたので、受け取ったタイミングで申し込みました。
相談日は1月中旬に決定。(どういう流れで決まったかは忘れてしまいました(._.))
相談日当日
応接室のようなところに通され現時点でむすこの気になることを相談しました。
- 落ち着きがないこと
- 衝動的に動くこと(道路への飛び出し、興味のあるところへ一直線)
- 音読に時間がかかること
- 文字をなかなか覚えられない
確かこんな感じ…。
私の話を聞いたカウンセラーは、
WISC検査をしてみましょう。
リスク検査…何かのリスクを測るのかな。
支援コーディネーターからお電話行くので、そこで日程を決めてくださいね。
わかりました、お願いします。
…言われるがままという感じでした。
WISC検査なんぞ知らないから聞き間違えもしているしwそれがどういった検査なのかとか、今となれば何故聞かなかったんだろうと思いますが、その時は何も出てこなかったです…w
確かこんな感じで終わったと思います。
1年生もそろそろ終わり
WISC-Ⅳ検査実施
あの後支援コーディネーターさんを通じて教育センターからTELをいただき、検査日が3月の頭に決定しました。本来は教育センターで検査を受けるのですが、私たちの都合がどうしても合わず…。ありがたいことに、教育センターの方が学校まで来ていただいて検査してくださることになりました。
息子的にはいつもの環境での検査となり、緊張することなく取り組めたんじゃないかなぁと思います。
検査結果は春休みも挟むとのことで、通常より待つことになるとの説明を受けました。
家庭でも理解度チェック
どれくらい書けるようになったかな?
書けないだろうなとは思いつつも、心の底では書けてほしい、覚えさせたい。諦めきれない。という思いがこの時はまだ強く。自宅でプリントアウトした教材をやらせてみました。(何故かカタカナしかやらせてなかった)
全然書けてない…
\書字 お助けアイテム&トレーニング/
正直言って、ガッカリしました。カタカナでさえ、こんなにも書けないかと。1年学んでこれか…。カタカナでこの状態だったから、漢字どころではないなってことで漢字のプリントはなかったのかな。
「先が思いやられるな…」と親は薄々思い始めた、息子1年生の春でした。
「学習障害の範囲に入る」
医師からそう言われていますが、
学習障害以外にも何かあるんじゃないかと
振り返っていて感じました。